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サガシリーズ > 魔界塔士Sa・Ga
魔界塔士 Sa・Ga
ジャンル RPG
対応機種 ゲームボーイ [GB]
ワンダースワンカラー [WSC]
iアプリ/FOMA (i)
EZアプリ/BREW (EZ)
S!アプリ (S!)
開発元 スクウェア
発売元 スクウェア [GB・WSC]
スクウェア・エニックス (i・EZ・S!)
人数 1人
メディア [GB] 1Mbitカセット
[WSC] 32Mbitカセット
発売日 [GB] 日本の旗 1989年12月15日
[GB] アメリカ合衆国の旗 1990年9月30日
[WSC] 2002年3月20日
(i) 2007年7月2日
(EZ) 2007年12月13日
(S!) 2008年3月12日
価格 [GB] 3,605円(税込)
[WSC] 5,460円(税込)
売上本数 [GB] 110万本(日本国内)
[WSC] 5万本(日本国内)
  

魔界塔士 Sa・Ga』(まかいとうし サガ)は、1989年12月15日スクウェア(現:スクウェア・エニックス)からゲームボーイ(以下GB)用として発売されたロールプレイングゲームである。

概要[]

ファミリーコンピュータで『ファイナルファンタジー』を大ヒットさせたスクウェアが、ゲームボーイ初、ひいては(据え置き型ではない)携帯ゲーム機初のロールプレイングゲームとして発売した作品が本作である。サガシリーズの第一作目であり、スクウェア初のミリオンセラー作品でもある。ワンダースワンカラー(以下WSC)でも、「スクウェア マスターピース」シリーズの1つとして2002年3月20日にリメイク版が発売された。

携帯電話へも、2007年7月2日よりiアプリ版の配信が開始された(NTTドコモFOMA900iシリーズ以降。2日配信は903i以降及び703i用のメガiアプリと902i用で、7月6日901i7月11日に900i用が配信された)。704i用のメガiアプリとしても、7月23日より順次対応を開始した。11月29日より905i対応。12月13日には、EZアプリ版の、2008年3月12日には、Yahoo!ケータイ版の配信が開始された(EZアプリ版はauW3Xシリーズの一部W4Xシリーズ以降。Yahoo!ケータイ版は、703SH以降)。

北米版ではタイトルは"The Final Fantasy Legend"とであり、ファイナルファンタジーシリーズの外伝作品としてGBのサガシリーズを扱っている。

ゲームシステム[]

キャラクター成長システム[]

本作のキャラクター成長システムは、スクウェアが1988年末に発売した『ファイナルファンタジーII』の熟練度による成長システムを発展させたものである。

『ファイナルファンタジーII』は、従来のRPGで用いられていた経験値によるレベルアップ制を廃し、戦闘中にとった行動にあわせて随時能力が変わる熟練度によるキャラクター成長システムを採用した。これは、当時の他のRPGにはあまり見られない斬新なシステムだった。その斬新さが仇となりファイナルファンタジーシリーズの続編では採用されなかったが、斬新性を追求する指向で企画されたサガシリーズで発展的に採用されることになった。このシステムは、『Sa・Ga3』など一部の作品を除き、後のシリーズ作品にも採用された。

ただし本作では「戦闘中にとった行動」が直接成長に関与するシステムは採用されていない(詳細は下記の項目に記す)。サガシリーズでこのようなシステムが本格的に採用されたのはSa・Ga2 秘宝伝説が初である。

各種族の特徴と成長方法[]

種族には人間エスパーモンスターの3種があり、人間・エスパーにはそれぞれ性別がある。よって主人公を選ぶ際は、人間・エスパー2種および、4種いるモンスターという合計8種から選択する。ゲーム開始時は主人公1人だけだが、仲間を3人まで「アドベンチャーズギルド」で無料で雇える。最初の世界のギルドのメンバーの初期能力は基本的に主人公に劣るが、後半の町にあるギルドほど初期能力の高いメンバーを仲間にできる(その時点で出現する敵と比較した場合、おおむね同等か少し弱め)。ただし一度仲間に雇ったメンバーを外す方法は、死亡した場合にギルドで新たな仲間を代わりに雇うのみ(ただし主人公はこの方法でも外せない)。なおGB版では、プログラムの仕様上、仲間を3人雇わないとイベントが進まなくなる。WSC版以降なら、3人以下の状態でも進行できるため、主人公一人旅も可能。また、全てのキャラクターに「ハート」というパラメータが存在し、死亡したキャラクターを施設で復活させた場合に消費される。ハートはどのキャラクターも初期状態では3つ所持しているが、尽きてしまうと復活できなくなるため、ハートを高額で買うか、ギルドで別の仲間と入れ替えるしか対処法がなくなってしまう(ハートが尽きて死亡したメンバーにハートを補充することは可能)。

また、ゲーム中の台詞は全て固定であり、種族や性別に関係無く全員同じ口調で話す。

以下に種族の特徴を記載する。種族によって成長方法自体が異なるため、強化させるには使用している種族に合致した進行が必要になる。

にんげん (にんげん おとこ / にんげん おんな)
アイテムを8個まで装備可能(防具は1か所につき1種類)。「ちからのもと」「すばやさのもと」「HP200」などの成長用アイテムを使って成長させる。このため早い段階で能力値をMAXにすることも可能である。ただし魔力を上げることがほとんどできない。
エスパー (男:エスパーマン / 女:エスパーギャル)
アイテムを4個まで装備可能(防具は1か所につき1種類)で、さらに特殊能力欄が4個ある。戦闘後の突然変異により各種パラメータが上がったり、特殊能力が変化する。これらはGB版では告知されないため、こまめにステータス画面で確認する必要がある。男女で成長しやすい能力が異なるが、戦闘中の行動や戦った敵の強さとは関係がない。
モンスター
アイテムは一切装備できないが、特殊能力欄が8個ある。戦闘終了後に倒した敵が落とす肉を食べると、別のモンスターに変身し、特殊能力やパラメータも変身した個体に対応したものに全て入れ替わる(変身前よりパワーダウンすることもある)。同じ個体でいる限り、特殊能力やパラメータが変化することはないが、高位のモンスターになるほどパラメータが高くなり、特殊能力も強力になっていく。この「肉を食べて強くなる」システムも、斬新なシステムと呼ばれる所以の一つである。勝利の時に流れるファンファーレが「Eat the meat」という楽曲名なのは、これに由来。

アイテム[]

アイテムは、一部のものを除けば武具を含めて回数制限があり、回数を使い果たすと消滅する。エスパーやモンスターの特殊能力も回数制限はあるが、使い果たしても消滅はせず、宿屋で休むことで最大値まで回復する。アイテムの詳細は外部サイトを参照。パーティー共用のアイテム欄は8個まで所持できるが、戦闘中に使うことはできない。

武器
攻撃用の装備で、装備欄の許す限り幾つでも装備可能。原則的に使用回数制限がある。
  • 白兵戦用武器 - などが基本だが、様々なバリエーションがある。基本的に対象は敵1体で、「力」「素早さ」「魔力」のどのステータスに威力が依存するかは武器によって異なる。特に力依存武器は属性を持った物があり、敵の弱点属性を突くとクリティカルヒットが発動して一撃で倒せることがある。
  • - 誰が使っても基本的な銃の性能によって一定水準の威力をもたらす。力や素早さが命中率に関係し、敵の反撃能力を無効化する。弓矢から大岩、マグナムまで様々。
  • 火器兵器 - 誰が使っても基本的な性能によって一定水準の威力をもたらし、破壊力が大きい。確実に命中し、敵の反撃能力を無効化する他、全体を攻撃する兵器は敵の防御力をも無視する。マシンガンから核爆弾まで幅広い。
  • - パンチ、キック、地獄車など。威力は素早さに依存するが、残り使用回数が少なくなればなるほど威力が上がる。
  • 魔法の本・ - アイテムに封じられた魔法を解放して放つ武器。威力は魔力に依存し、基本的に敵1グループを攻撃する。多くは属性を持っており、敵の弱点を突けば大きなダメージを与えられるが、耐性を持つ属性の魔法は効かない。
特殊能力
エスパー・モンスターの種族が持つ特殊な攻撃方法。各種武器と似た特徴を持つものを始めとして、攻撃以外にも補助や回復に役立つものがあり、中には装備品にない特徴を有する能力もある。ただし取り外せない。
防具
防御用の装備で、原則1種類につき1つまで装備可能。装備するだけで効果を発揮し、原則使用は出来ないため、使用回数に制限は無い。
  • - 敵の攻撃を受け流す。防具の中では例外的に、装備欄の許す限り幾つでも装備できるが、使用回数制限があり、使い果たすと武器同様に消滅する。他の防具と異なり、効果を発揮するには戦闘中に使用する必要がある。使用したターンは、物理攻撃のダメージを半減する上に回避しやすくなり、中にはバリアを張って特定の属性を防ぐ盾もある。WSC版では物理攻撃の回避効果はないが、素早さが一時的に上昇する。
  • - 胴体用防具。装備品で補う防御力の中で最も多くのウェイトを占める。
  • - 頭用防具。鎧の次に手に入りやすく、強力な耐性を有するものもある。
  • 小手 - 腕用防具。種類はやや少ないが、比較的安価で手に入る。
  • - 足用防具。かなり種類が少ないが、いずれも特定のステータスを補強する。
  • 全身鎧 - 鎧・兜・小手・靴がセットになった防具。非常に高い防御力を有するが、盾以外の防具とは同時に装備できなくなる。
その他のアイテム
回復や成長などに使用するアイテム。装備欄の許す限りいくつでも装備可能。
  • HP回復アイテム - ポーションなどの定量回復アイテム及び、「ケアルの書」などの魔法の本・杖といった魔力に回復量が依存するものがある(魔力に依存するアイテムだと「装備者の魔力」や「装備したかどうか」で性能が変化する)。装備した場合、戦闘中にも使用可能。
  • 状態異常回復アイテム - 毒やマヒ、死亡などの異常を回復する。装備した場合、戦闘中にも使用可能なものがある。
  • 成長用アイテム - 上述の通り、人間種族を成長させるためのアイテム。装備しても戦闘中には使えない。
  • イベントアイテム - ストーリーに関わるアイテム。持っているだけで効果を発揮するタイプもあれば、特定の場所で使用しないと効果を発揮しないタイプもある。中には武器・防具として使用できるアイテムも存在する。使用回数制限はない。

戦闘[]

本作では敵との遭遇はランダムエンカウントで行なわれる。そのため、敵の出現する地域で移動中に突然遭遇することになる。移動中にセレクトボタンを押す(WSC版以降はメニュー画面で「ならびかえ」を選択する)と、隊列の変更が可能で、画面の上に配置したメンバーほど敵の攻撃のターゲットになりやすい。

「たたかう」を選べば全員の行動を選択することになるが、全てのアイテムや特殊能力を使い切っているメンバーは行動をパスされるため、装備欄を見て行動できない状態にならないよう注意する必要がある。敵もアイテムや特殊能力の使用回数に制限がある点は同じであり、使い果たした敵は逃げ出してしまう。

「にげる」を選んだ場合、その場で全員一斉に戦闘からの離脱を試みるが、失敗すると1ターン敵全員から総攻撃を受ける。

持っている特殊能力次第では、先制攻撃を取れる場合がある。1ターンの間、一方的に行動できるほか100%の確率で逃げることが可能。

なお、ストーリー上の要所で戦うことになるボスと戦闘になる場面があるほか、各ダンジョンでは通行人に見せかけた敵がシンボルとして見える形で徘徊していることも多く、こうした人物相手に「話しかける」あるいは「隣り合った状態でこちらから接触する」と、ボス同様に強制戦闘になる。どちらの場合も「にげる」を選ぶと必ず失敗してしまうが、逃げられないのは敵側も同じであり、アイテムや特殊能力を使い果たした敵は自害する。多くのRPGで「ボスから逃げられない現象」は、本作では「ボスとの戦いがシンボル接触によるもの」という理由になっており、すなわちランダムエンカウントであれば例えボスと遭遇したとしても、逃げられる可能性がある。

敵のHPを0にするか石化させるとその敵を倒したことになり、敵を全滅させればケロ(金)が手に入るほか、エスパーはランダムで成長し、戦った敵の系統次第ではモンスターが食べると変身する肉を落とすこともある。逆に味方全員が死亡・石化の状態になるとゲームオーバーになり、タイトル画面に戻るため、セーブデータを記録した場所からやり直すことになる。

戦闘が終わっても自然に治らない状態異常(死亡・石化・呪い・暗闇)にかかったメンバーは、戦闘終了後に隊列の一番後ろに下げられる。

テンプレート:ネタバレ

世界観[]

世界の中心に23階建ての塔がそびえ立ち、塔の頂上には楽園が広がっている。第1階層・第5階層・第10階層・第16階層には比較的大きめの世界が広がっているが、それらの世界では玄武(げんぶ)・青龍(せいりゅう)・白虎(びゃっこ)・朱雀(すざく)といった四天王が人間を苦しめている。第23階層では四天王を牛耳るアシュラが、楽園へ向かう人間の最後の砦として待ち構えている。この他にも、小世界が広がっている階もある。上の階に行けば行くほど退廃的なムードに包まれる(核シェルター核爆弾など)。

主となる4つの階層の扉には封印が施されており、先に進むには対応するクリスタルが必要。

第1階層
「大陸世界」とよばれる。剣の王・鎧の王・盾の王の三者が英雄の像の剣・鎧・盾をそれぞれ持ち合い、この世界の覇権を賭けて争っている。戦争が続き、人心は荒れ果てている。大陸中心で、山や川もある、もっともオーソドックスな地形。塔を上ってこの世界を出るには、黒のクリスタルが必要。黒のクリスタルは玄武が持っている。
第5階層
「海洋世界」とよばれる。海の中に島が点在しており、浮き島を使わなければ移動できない。海底の竜宮城には四天王の一人・青龍がいる。先に進むには、青のクリスタルが必要。
第10階層
「空中世界」とよばれる。雲の上に広がる世界で、雲と雲の間はグライダーを使わなければ移動できない。世界を牛耳る白虎とレジスタンスが対立しているが、レジスタンスは壊滅寸前となっている。先に進むには、白のクリスタルが必要。
第16階層
「都市世界」とよばれる。不死身の朱雀によって壊滅させられた都市である。暴走族が朱雀を倒すべく立ち上がっている。この世界には「アキバ」「シンジュク」「アメヨコ」など東京の地名が付され、塔は東京タワーのような外観である。先に進むには、赤のクリスタルが必要。

登場人物[]

大陸世界[]

たてのおう(盾の王)
英雄の像のアイテムの一つ「キングのたて」を所有。猜疑心が激しく、城に来る者は誰であっても追い返す。大臣の謀反で殺される。
だいじん(大臣)
盾の王の大臣。最初は盾の王に忠実な部下として登場するが、途中で王を殺してキングの盾を奪う。現場を主人公達に見られたため、罪を被せようとする。なお、彼のパラメータは、本作に登場する敵の中で最低である。
つるぎのおう(剣の王)
英雄の像のアイテムの一つ「キングのつるぎ」を所有。殺人鬼と噂され、城に来る者は皆殺しにしてしまう。
よろいのおう(鎧の王)
英雄の像のアイテムの一つ「キングのよろい」を所有。求婚相手の南の村の美人がどうしても承諾してくれず悩んでいる。
村一番の美人
南の村の美人。村の住民はスライムばかりであり、彼女もスライムである。盗賊から脅され、鎧の王からの求婚を仕方なく断り続けている。
とうぞく(盗賊)
村一番の美人に求婚し、応じなければ村を焼き払うと脅した。正体はどくがえる。主人公達に倒される。

海洋世界[]

りゅうおう(竜王)
かつて竜宮城に住み、この世界を支配していた。しかし、せいりゅうにその地位を追われ、地上で隠居している。なぞなぞを出題し、答の品を持って行けば重要な物をくれる。

空中世界[]

ジャンヌ
レジスタンスのリーダー。双子の妹・ミレイユと共に白のクリスタルの鍵を握るため、白虎親衛隊に狙われている。
ミレイユ
ジャンヌの双子の妹。弱いレジスタンスに失望してびゃっこに寝返った。

都市世界[]

そうちょう(総長)
暴走族の総長。すざくのバリアを破壊するため「イレイサー99」を開発している。最初は主人公たちと一触即発の雰囲気となるが和解。部品に必要なプルトニウムを取りに行こうとすると共に行動しようとする熱い性格。
さやか
総長の妹。モンスターに襲われたところを主人公達に助けられ、それが主人公と総長の一触即発の事態を収めて打倒朱雀への協力体制をつくるきっかけとなる。
デスマシーン
原子力発電所で、プルトニウムを守るロボット。ミサイル核爆弾などの兵器で攻撃してくる。ファイナルファンタジーIにも登場した。

四天王[]

げんぶ
大陸世界に存在。普段は姿を見せないが、英雄の像のアイテムを揃えると襲い掛かってくる。
せいりゅう
海底世界を支配。竜王を追い出して竜宮城に住んでいる。
びゃっこ
空中世界を支配。レジスタンスのジャンヌ姉妹がクリスタルの鍵を握ると知り、主人公達を利用して手に入れようとする。
すざく
都市世界を支配。フィールド上でザコ敵の代わりにランダムエンカウントで出現する異色のボス。この時点ではほとんどの攻撃を受け付けないバリアを張っているため、原則的に逃走によって生き延びることを要求される(強引に倒しても、何事もなかったかのようにその後も出現する)。そのため主人公たちは、バリアを中和する「イレイサー99」の入手が都市世界での当面の目標になる。

その他[]

アシュラ
四天王を支配する親玉。四天王を倒した主人公たちに、新たな四天王になるよう取引を持ちかけてくる。
シルクハットの男
方々で主人公達の行く手に現れ、アドバイスをする。彼の正体は「かみ(」であり、本作の黒幕。退屈しのぎとして塔の各層にアシュラ達を放ち、「塔の頂上に楽園がある」という噂を流した上、「悪魔を打ち倒すヒーロー(英雄)が欲しい」という理由で主人公達や世界中の全てのものをオモチャにしてしまう。一神教の神を意識した絶対の創造神であり、後の作品に出てくる「〜の神」という多神教の神ではない。
神との戦闘直前の台詞は有名であり、いたるところでパロディにされている程である。また、チェーンソー(または、特技・のこぎり)で一撃で倒せる事も有名である(詳細は#備考を参照)。
ちなみにこの「神」と四天王をモチーフにした敵キャラクターがファイナルファンタジーXIIで登場する。

BGM[]

  1. プロローグ (電源を入れた直後。アレンジの違いはあるが、GB版サガシリーズ共通の曲)
  2. メインテーマ (第1階層・第5階層のフィールド)
  3. 街のテーマ (第1階層・第5階層・第10階層の町)
  4. 戦闘 (通常戦闘)
  5. Eat the meat (戦闘勝利時。アレンジの違いはあるが、GB版サガシリーズ共通の曲)
  6. 魔窟 (洞窟)
  7. Hurry up! (第10階層のフィールド)
  8. 激闘 (四天王戦およびアシュラ戦)
  9. レクイエム (ゲームオーバー時)
  10. 禁断の塔 (塔を昇っているとき)
  11. 涙を拭いて (悲しいシーン)
  12. 魔界塔士 (真の塔を昇っているとき)
  13. 最上階 (真の塔の頂上)
  14. 怒闘 (ラスボス戦)
  15. エピローグ (エンディングテーマ)

ワンダースワンカラー版・携帯アプリ版の変更点[]

ワンダースワンカラー版[]

WSC版では、カラー化し演出や操作性を改善したリメイク版と、GB版の後期バージョンをほぼそのまま収録した復刻版の両方で遊ぶことができるが、著作権および商標権などを侵害する恐れのある一部の敵の名称がワンダースワン版において変更されている。

  • 例:
    • ビホールダー(元ネタは『ダンジョンズ&ドラゴンズ』に登場する魔物ビホルダー」)→デスアイ
    • ねずみおとこ(元ネタは『ゲゲゲの鬼太郎』)→ねずみおやじ
    • ねこむすめ(同上)→ねこおんな
    • モビルスーツ(元ネタは『ガンダムシリーズ』)→モビルマシーン

その他のリメイク版の変更点は、以下の通り。

  • 多くのバグが修正された。
  • 白黒4階調から、256色カラーとなり、グラフィックは全面的に描き直された。また、容量の増加により、GB版では省略されていた戦闘時の背景が追加された。GB版では同じグラフィックで使い回されていたキャラクターも、幾つかは新たなグラフィックが用意された。
  • オープニング映像が追加された。
  • 複数存在していたメニュー画面が統一され、装備の入れ替えや隊列の並び替えなどが全て1つのメニュー画面から選択できる。
  • 宿泊時に、専用の効果音が流れるようになった。
  • シナリオは、演出面を除き変更・追加はない。ただし誤植は訂正された。
  • GB版では、パーティーが4人いないと進められないイベントがあるため、最初に4人揃える必要があった。本作では、一人旅で最後まで進められるようになった。ただし、人数による会話の変更がないため、一人旅だと4人分の台詞を一人芝居してしまう。
  • ゲーム進行に必要なイベントアイテムが、一般のアイテム欄とは別の「だいじなもの」欄に格納されるようになった。そのため、若干持てるアイテムに余裕ができた。それに伴い、イベントアイテムをうっかり捨ててしまいゲーム続行不可能となるトラブルが発生しなくなった。また、イベントアイテムを持っているキャラクターは死亡していてもアドベンチャーズギルドで外すことができなくなった。
  • 種族・アイテム・特殊能力の簡易な解説が追加された。
  • 購入したアイテムの装備が、店頭で即座に行えるようになった。
  • 戦闘で、オートターゲットを設定できるようになった(従来の仕様も選択可能)。
  • 先制攻撃を取った場合でも逃げられる確率が変わらない。ただし先制攻撃のターンに逃げられなかった場合でも敵は行動しない。
  • モンスターの食肉で、変身後のモンスターが分かるようになった(従来の仕様も選択可能)。
  • モンスターの肉のグラフィックが、それぞれの種族で個別のものになった。
  • GB版では食肉の意味がない「人間・エスパー」でも食肉可能だったが、できなくなった。これは、意味がないように見えてバグ技が存在したことへの対処と思われる。
  • 戦闘後、エスパーの突然変異(パラメータの成長・特殊能力の取得/喪失)が告知されるようになった。
  • 一部の武器・防具・道具などアイテムと、特殊能力の設定が変更された。
    • たとえば、炎・冷気・電気・毒の属性を持つ特殊能力・魔法などは威力が上がり、逆にフレアや破壊光線などは若干弱体化した。また、破壊光線系のダメージが敵の防御力に影響されるようになった。
    • 盾の効果が変更された。GB版では敵の直接攻撃の回避率が上がるのに対し、WSC版では素早さが上がることで結果として回避しやすくなる(ただし、素早さが影響する武器の威力には関係しない)。そのため、GB版では100%回避可能だった「イージスの盾」でも、必ず回避できるとは限らない。なお、回避に失敗した場合にダメージを半減できる特性は変更されていない。
    • GB版では、蘇生させる時は「復活の館」以外の方法ならハートを消費する必要が無かったが、WSC版ではどのような方法で蘇生させてもハートを消費するようになった。
  • GB版では、設定レベルの関係で「あるくサボテン」など、変身できないモンスターがあった。そこでレベルを調整し、全てのモンスターに変身できるようになった(ボス及び、もともと変身できない機械兵・魔法使い・侍・覆面戦士系のモンスターを除く)。また、モンスター図鑑も追加され、変身したことのあるモンスターの能力を、いつでも見られるようになった。

携帯アプリ版[]

WSCリメイク版がベースだが、いくつか変更が加えられている。ただし、GB版の復刻版は用意されておらず、リメイク版のみとなる。

  • 本作で初めてメッセージに漢字が使用された(GB、WSCではハードの制約から漢字の使用がほとんど不可能であった)。
  • メガアプリ版とそれ以外の版で、演出が若干違う。メガアプリ版以外では、オープニング映像と一部のグラフィック・演出が削除または簡略化されている。
  • 購入したアイテムの装備に加え、「ちからのもと」などの使用も、店頭で即座に行えるようになった。
  • ベーシックタウン(ゲーム開始時の町)に、解説役のじじいが追加された。
  • その他、ストーリーを変えない範囲で台詞が追加された。
  • モンスター図鑑は削除された。

備考[]

  • 前期(初期出荷)バージョンでは、さまざまなバグ裏技が存在する。ゲーム開始からすぐに主人公を最強にしてしまう裏技もあれば、第1階層の洞窟から第5階層へ、第5階層の竜宮城から第10階層へワープするなど、ストーリーをカットできるようなものもある。
  • 前期と後期のバージョンの簡単な見分け方は能力表示で、前期版は「ちから」、後期版は「こうげき」と表示されている。
  • 有名な現象としてラスボスを「チェーンソー」一撃で倒せるものがある[1]。同じスクウェアの『半熟英雄』シリーズには、このことに由来してチェーンソーを手にしたエッグモンスター「かみ」が登場するほか、『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』には「かみをたおしたおの」という絵本が登場し、ストーリーはこの有名な攻略法のセルフパロディになっている。さらにこの絵本の話に登場する「あかいおの」はゲーム中でも武器として登場しており、固有技は斧がチェーンソーに姿形を変えるというエフェクトだった。また、『ファイナルファンタジーVI』においては、エドガーの使用する機械に、敵を時々即死させる効果を持つ「かいてんのこぎり」がある(2種類の攻撃パターンのうちの1つが即死効果を持つチェーンソーになっている)。
  • ゲームクリエーターの田尻智は本作の成功を見て、「ゲームボーイでもアクションゲームじゃない分野を追求できるんだな」と気付き、『ポケットモンスター』の開発に乗り出したという(田尻智さん(ゲームフリーク)VS石原恒和さん(クリーチャーズ)対談 前編 b.ポケモンを作る前に)。
  • ゲームボーイ版の販売本数はおよそ110万本と、ファミリーコンピュータのファイナルファンタジーシリーズより先にスクウェア初のミリオンセラーとなった。
  • スクウェア・エニックスによる本作の商標登録は、従来「魔界塔士サガ」で登録されていた(現在も有効)。2006年12月5日、新たに「魔界塔士サ・ガ(・が付いている)」での出願がなされた。商標出願番号は2006-112449。出願追加が行われたことを理由に、将来の再リメイクについての期待も見られた(RPG News | Classic SaGa RPG Remake from Square Enix?英語)。
  • 2007年4月25日、携帯アプリでのリメイクが発表された(魔界塔士サ・ガ)。内容はWSC版がベース。5月12日・13日に幕張メッセで開催された「SQUARE ENIX PARTY 2007」で試遊できた。

テンプレート:ネタバレ終了

主なスタッフ[]

  • 河津秋敏 - ディレクター、シナリオ、ゲームデザイン
  • 植松伸夫 - サウンド
  • 時田貴司 - シナリオ、グラフィック
  • 伊藤裕之 - シナリオ、カルトグラフィー
  • 石井浩一 - シナリオ、カルトグラフィー

オリジナル版スタッフ[]

※ゲームボーイ版スタッフロールより抜粋

スタッフ総数11名

  • ほしの のぶゆき - コンセプト
  • かわづ あきとし - ゲームデザイン 
  • あだち けいたろう - デベロップ
  • おき たかし - プログラム
  • おかべ なおき - システムプログラム
  • あだち けいたろう - バトルプログラム
  • いしい こういち - シナリオスタッフ
  • いとう ひろゆき - シナリオスタッフ
  • ときた たかし - シナリオスタッフ
  • いしい こういち - カルトグラフィー
  • いとう ひろゆき - カルトグラフィー
  • たなか りょうこ - グラフィック(背景)
  • ときた たかし - グラフィック(スプライト)
  • ときた たかし - キャラクターデザイン
  • うえまつ のぶお - サウンドディレクター
  • あだち けいたろう - サウンドプログラム
  • うえまつ のぶお - エフェクト
  • ときた たかし - エフェクト
  • ほしの まさのり - エフェクト
  • うえまつ のぶお - コンポーズ
  • かわづ あきとし - ディレクター、シナリオ

関連商品[]

ゲームブック[]

双葉社ゲームボーイ冒険ゲームブックより刊行。

  • 魔界塔士Sa・Ga 冒険者たちのレクイエム
1990年2月初版 ISBN 4575761389

関連項目[]

  • ゲームボーイのゲームタイトル一覧
  • ワンダースワンのゲームタイトル一覧

外部リンク[]

脚注[]

  1. 元々はバグであった(チェーンソーやのこぎりの判定の可否が反対になっているのが主な原因)。これは河津自身が後に「Sa・Ga2 秘宝伝説版の挙動(防御力の低い敵のみに効き、ボスには通用しない仕様)が本来正しいものである」と明らかにしているが、魔界塔士Sa・Gaに限ってはこのバグが後の移植版にて「仕様」となった。

テンプレート:Video-game-stub テンプレート:Link GA

ar:ذا فاينل فانتسي لجند de:Final Fantasy Legend it:Final Fantasy Legend ru:The Final Fantasy Legend

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